# 肩こり 年表（マスター・逆引き用）

> 三つの年表マスターの一つ。**項目→関連**で頭痛・生理痛年表と追補調査（§）への接続を張る。
> 元データ: `昭和の痛み_時代概観_2026-09-07.md` / `三つの未掘り田野_追補調査_2026-09-07.md`
> 肩こりの特質: **解剖学的錨なし**（§5.3）＝症候群どまり＝機序語（血行・精神）の空白地帯（§7・§11.4）

## 年表

| 年 | 肩こり側の出来事 | 関連（他の病気・薬・言葉・治療法） |
|---|---|---|
| 明治〜大正 | 「肩凝り」＝農作業・家内労役の「凝り」。膏薬・灸・按摩の三本柱。藤村『家』1910「肩こりは按摩、頭痛は鉢巻き」 | 関連: 頭痛と処置が分担される家庭内分工（概観1.3）／ヒステリー×血の道が「逆上頭痛眩暈し肩こり腰足冷え」として同一広告に連結（実業の日本1908・§7.2）＝**血の道の上位語として共通化** |
| 明治28年 1895 | 湯たんぽ＝「多クハブリキニテ造リ」（金属製・熱湯）。1898「湯たんぽに命を取らる」破裂事故 | 関連: §9.2/§11.2湯たんぽ×やけど2,201件＝高温・漏洩型事故。現代の「安全」イメージはブリキ→樹脂＋給湯変化の産物 |
| 1911-1939 | 肩こり×ストレス戦前ほぼ0／肩凝り×ヒステリー1930s:192ピーク（§7.1） | 関連: ヒステリー＝血の道の医学的上位語（§7.2第一世代）／家庭醫書1910の肩こり薬適応欄に「ヒステリー性疼痛」が並ぶ |
| 1920年代 | 氷嚢×肩こり＝ほぼゼロ（全体で65件） | 関連: **冷却は頭痛の専有**（頭痛の91倍差・§11.1）／温熱は肩こり・生理痛側 |
| 1932 | 婦女界「肩こりに…用具はぬれタオルだけで」＝濡れタオルが既に商品 | 関連: タオル巻き2,333件（1990s:1,083ピーク・§11.3）＝湯たんぽとカイロの中間道具。戦前2件は「やっても書かなかった」（§12.4言説量の制約） |
| 1943 薬事法 | 戦時統制。民間療法書の肩の凝り・腰痛は独立項（昭14『不思議によく効く薬草とお灸療法』第20章） | 関連: 薬草・灸が国家の自家調達体系に（概観2.3）／生理痛は同年広告で結合（生理痛年表1942） |
| 1947 | 第一製薬の鎮痛剤効能に「肩凝り・腰痛」が追加された瞬間 | 関連: 生理痛年表1947（痛みの総括枠化）／戦時統制解除・置き薬最盛期へ（概観3.4） |
| 1950s | 「肩こり×頭痛」近接共起が戦前ほぼゼロ→**1950s:2,057急増**＝完全に戦後型の共起 | 関連: 事務労働の一般化と同期（概観4.4）／肩こり症の病名化へ接続 |
| 1955-1959 | 順天堂医学1955「高熱を発して疼痛特に頭痛を訴えるときは氷枕」＝湿布は医療用チャネル | 関連: 湿布×肩こり戦前実質0→1960s:222（§2.2）＝**湿布が肩こりに届くのは1960s以降**。戦前は膏薬・灸・按摩 |
| 1960年代 | **「血行」が肩こりの医学言説として確立**（血行×肩こり戦前実質0→1960s:2,882→1990s:4,633）／肩こり症の病名化（NDLSH件名1968・間中喜雄『肩こりと腰痛』） | 関連: 血行×頭痛は戦前から36,055＝**頭痛側に先を越された血行語が肩こりに転用**（§2.3）／不定愁訴1960s出現（概観4.1捨て場の制度化）／アンメルツ1966（塗る肩こり薬） |
| 1962 | ペインクリニック誕生（整形外科医の協力を前提） | 関連: §13.1——肩こりは整形・リハビリ・心身医に分散受診（概観4.3窓口の変化） |
| 1967 | ポアロン（第一工業製薬）＝入浴剤×肩こりの薬局参入。「効能：あれ性・冷え性・**肩こり**・腰痛・リウマチ・神経痛」 | 関連: §6.4入浴剤系譜（1965バスペット→1967ポアロン→1974バスボン）／入浴×肩こり6,720件＝湿布の2倍規模（§2.2） |
| 1970年代 | **肩こり×ズキズキ160件（戦前実質0→1970sピーク）**。拍動語が肩こりに届く | 関連: §1.2オノマトペ戦後層——頭痛×ズキズキ5,640の10倍規模差＝**頭痛の専有語が肩こりに借用される**／ジンジン44件・ひりひり37件も同期 |
| 1972 | ピップエレキバン（磁気治療ブーム） | 関連: 概観4.2年表マスター——塗る薬・磁気・冷却の道具拡張期 |
| 1970s | 湿布×肩こり843件ピーク／蒸しタオル×血行説結合（主婦と生活1950「肩こりをとると血液の循環がよくなる」） | 関連: §11.3タオル＝中温調節可能の中間道具／血行ブリッジの道具版 |
| 1980年代 | 肩こり×ストレス4,400件・肩こり×性格1,766件＝精神ブリッジ第二世代の主流化 | 関連: §7.2——ヒステリー（第一世代1960sピーク786）からストレス・心身症・性格（第二世代1990sピーク）へ交代。鈴木1960「ストレス学説とB欠乏説が一冊に並列」が土台 |
| 1980s-90s | 低温やけどの語彙化（カイロ×低温やけど442件・1980s:78→1990s:253）＝ホカロン普及より約20年のラグ | 関連: §9.2——引き出し増加が生んだ**新事故型**（§12.2「別に進歩ではないものもある」の実例） |
| 1990年代 | 肩こり×ストレス**8,619件ピーク**／リハビリ×肩こり915件ピーク／肩こり×うつ病2,123件ピーク | 関連: §7三世代交代の完成——ヒステリー→ストレス→うつ病。語が死んでも回転は途切れない／ペインクリニックへの到達は回診経由（§13・§14トオル実例） |
| 2000s以降 | 肩こり×精神ブリッジ語の漸減（ストレス2000s:1,107） | 関連: §7.4「肩こり症は心の病」起点の確認待ち／IASP 2020＝痛みに情動が含まれた（§12.2「ラクさの正当化」） |

## 肩こりの特質（年表から読む）

- **解剖学的錨なし**（§5.3）→ 症候群どまり → **機序語の空白地帯**として血行（1960s）と精神（ヒステリー→ストレス→うつ病）を順次受け入れた（§7・§11.4血行ブリッジ）
- **語彙**: 「ズキズキ」戦前は頭痛の専有→1970sに借用。ジンジン・ひりひりは1970s以降
- **道具**: 膏薬・灸・按摩（戦前三本柱）→湿布（1960s参入）→入浴剤（1967ポアロン）→塗る薬（1966アンメルツ）→磁気（1972）→タオル巻き・カイロ・ホカロン
- **厚くすべき場所（トオル選別用）**: ①血行×肩こりの1960s爆発（戦前実質0→血行×頭痛の36,055との対比）②精神ブリッジの三世代交代（1890s〜1990s・§7）③湿布・入浴剤・磁気の道具参入（1960s一気）④「肩こり＝ないことにされる」医学の受け止め方A〜D四段階（概観4.3）

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