# 生理痛 年表（マスター・逆引き用）

> 三つの年表マスターの一つ。**項目→関連**で頭痛・肩こり年表と追補調査（§）への接続を張る。
> 元データ: `昭和の痛み_時代概観_2026-09-07.md` / `三つの未掘り田野_追補調査_2026-09-07.md`
> 生理痛の特質: **解剖学的錨あり**（子宮・卵巢→婦人科が拾う・§5.3）＝唯一「専門科の器官枠」を持つ
> ⚠️ 戦前の呼称: 「生理痛」という語は1940sまで実質0（戦前14件）。戦前は月経痛・月経困難・こしけ・血の道

## 年表

| 年 | 生理痛側の出来事 | 関連（他の病気・薬・言葉・治療法） |
|---|---|---|
| 明治12年 1879 | **月経期入浴禁忌の最古記録**（医事新聞pid 1533149）「月經間ハ全ク之を禁シ」 | 関連: §6.3禁忌→1953解禁の系譜起点／部分温熱（懐炉・腰湯）は**同時期に推奨されていた**＝全身浴だけが禁忌（§6.2） |
| 1896 | 懐炉の医学記事採用（済生学舎医事新報41「日本懷爐…月經痛等ニ廣ク應用シテ益アリ」）＝温熱道具の医学採用最古 | 関連: §6.2部分温熱系譜の起点／氷嚢×月経は「月経過多の止血」用途（医療捷径明9）＝**鎮痛目的の冷やしではない**（§11.1） |
| 明治27年 1894 | 婦人科準縄「子宮ノ血液流注ハ按摩法、**溫膣洗淨**、腐蝕法ヲ以テ之ヲ調整ス」＝腟洗浄は医師の治療行為 | 関連: §9.3洗う軸——1907医事新聞は「無益」と批判。月経×膣洗浄戦前15件＝**家庭の洗浄は文献化されない日常** |
| 明39-大4 | 緒方婦人科学紀要「甚ダシキ月經痛…湯治ニ無用ノ勞ヲ費消セザル可シ」＝専門書が湯治を評価対象に | 関連: §8.2湯治は「医師/賣藥/湯治」三択として1901年から並列（順天堂雑誌・月経痛患者が賣藥→湯治に切替） |
| 1900年代-1930s | 月経困難＝婦人科の立項項目（鍼灸教科書も「疼痛性月経」・昭14）。医学語「月経困難」1930sピーク | 関連: §5.3解剖学的錨——**臓器錨あり＝婦人科が拾う**／戦前の生活語は「血の道」「こしけ」（§5.5②婉曲語の山） |
| 1930年代 | 血行×頭痛2,600件・血行×肩こり49件に対し、月経側は婉曲語層が持つ | 関連: 血の道→こしけ→月経困難→生理痛→不定愁訴の**併存・役割分担**（§5.5②） |
| 1942 | **「生理痛」という語が広告で結合する年**（婦人日本5月「逆上や腰痛、生理痛、頭痛とか眩暈」）／鎮痛剤の効能リストに生理痛が命名される | 関連: 概観2.1結合期の始動／肩こり・頭痛は戦中ゼロの文学に対し、生理痛は**広告が動いた非対称**／NDL「生理痛」1940s 201件へ急増 |
| 1943 薬事法 | 40万→6,000種統制。ホルモン剤は母性政策として存続（翼賣教本） | 関連: 概観2.2国家が引き取ったのは「母性の痛み」（征露丸＝軍の痛みと対） |
| 1946-47 | 敗戦即復活——朝日評論「生理不順・生理痛」、**女性ホルモン剤カテゴリ誕生**（苦楽創刊号）／1947タケダ・第一製薬の大手参入＝**効能に肩凝り・腰痛・頭痛が統合される総括枠化** | 関連: 生理痛年表の核イベント（概観3.1）／肩こり年表1947（鎮痛剤効能への肩凝り腰痛追加）と同時 |
| 1950 | **セデス錠市販化**（ピリン系）。順天堂医学1955「高熱…氷枕」＝湿布は医療用 | 関連: §3ピリン系——セデスは後に非ピリン系転換の当事者（1976） |
| 1950-51 | **入浴禁忌の明示が戦後に残存**（貞操と愛情1950「月經時には入浴を廢し」／一般家庭看護学1951「絕對に禁ずることを原則とする」） | 関連: §6.3反転直前の記録＝**禁忌の論理は「出血中だから」で戦後も語られていた** |
| 1953 | **石垣純二『一頁処方箋』「月経中さっぱりしますから入浴は少しも差支えありません」＝解禁側の明確な文言（最古候補）** | 関連: §6.3反転時点＝1951〜53年の間。「冷水」言及の精読は未了（pid要確認） |
| 1950s | **「生理痛」1,096件爆発**＝一般語として定着。1956婦人生活「入浴は血行をよくします」＝**「血行」枠での入浴推奨** | 関連: §6.3禁忌→解禁→血行枠推奨の三段反転完成／1950年代＝鎮痛剤OTC市場一斉立ち上がり（概観4.2） |
| 1956 | サリドン発売（昭和31） | 関連: §3ピリン系——アミノピリン配合の量産OTC（§3.1北辰堂1956で確認済） |
| 1959-1965 | **アンプル入りかぜ薬事件**（アミノピリン＋スルピリン配合・38名死亡・厚生省回収要請） | 関連: §3ピリン系薬害＝引き出しの回収事件（§12.2「引き出しの増減は方向を持たない」の実例） |
| 1960s | **月経痛×カイロ310件**（1920s:129→1930s:203→1950s:310→1990s:959の一本の系譜・§6.2）／生理痛×温める2件→17件へ | 関連: 部分温熱は戦前から連続＝「部分温熱は推奨・全身浴だけ禁忌」構造の戦後継続 |
| 1961 | アンネナプキン発売＝生理用品市場の形成 | 関連: §9.3「生理中も洗いましょう」言説の急増（月経×膣洗浄1950s:22→1990s:199）＝**生理用品市場が洗浄を商品と連結**（裏取り要） |
| 1960s | 生理痛×湿布22件／生理痛×入浴剤7件——生理痛への湿布・入浴剤は薄い | 関連: §2.1/§6.1——**1950-70sの生理痛チャネルは入浴剤でなくカイロ・湯たんぽ・腰湯だった**（入浴剤×生理痛1980s以降に集中155件） |
| 1970年代 | **プロスタグランジンの機構解明**＝生理痛に科学的錨が入る／生理痛×湿布38件→79件 | 関連: 概観4.3医学の受け止め方——生理痛は三痛みで唯一「機序が解剖学的に解明された」／§7.3精神ブリッジの比重が下がる対照例 |
| 1976 | **セデスA錠＝非ピリン系への転換** | 関連: §3ピリン系年表——1963武田ブチロンで確立した「非ピリン系」カテゴリへの切替実例。現行はセデス・ハイ（ピリン系）と併存 |
| 1977 | アミノピリン系経口使用禁止（薬発第1090号） | 関連: §3——「非ピリン系」表記がOTC効能に定着する法制度上の画期 |
| 1978 | ロリエ（高分子吸収体ナプキン） | 関連: 概観4.2生理用品の高性能化＝生理痛を「月経管理」の商品圏へ |
| 1985 | **イブ（イブプロフェンOTC化）＝生理痛への効き目を前面にアピール** | 関連: 概観4.2——生理痛が「痛みの商品」の主役に。1970s機構解明の市販応用 |
| 1980s | 生理痛×締め付25件ピーク（§1.2）＝痙攣系語彙（締め付・引きつる・差し込む）が主戦場 | 関連: §1.2——頭痛＝ズキズキ（拍動系）／生理痛＝痙攣系という語彙地層の差 |
| 1990年代 | 生理痛×湿布245件ピーク／入浴剤×生理痛296件／カイロ×生理痛296件 | 関連: §6.1温熱チャネルのすべてが1990sピーク＝収録量影響に注意（§12.4） |
| 2000s以降 | 低用量ピル・LNP等の機序的対処が主流に | 関連: 婦人科錨と機序解明の延長線／IASP 2020＝情動の公式化（§12.2） |

## 生理痛の特質（年表から読む）

- **解剖学的錨あり**（§5.3）＝三痛みで唯一、婦人科の器官枠（月経困難立項）と機序解明（1970sプロスタグランジン）を獲得した。**医学が拾った型**
- **語彙の重なり**（§5.5②）: 血の道→こしけ→月経困難→生理痛→不定愁訴が**消えずに併存・分担**。オノマトペは痙は痙攣系（締め付・引きつる・差し込む）＝頭痛（拍動系）と地層が違う
- **禁忌と推奨の併存**（§6.2/§6.3）: 全身浴は1879-1951禁忌→1953解禁→1956血行枠推奨。一方部分温熱（懐炉1896・腰湯・湯たんぽ・カイロ）は全時代推奨。**「家の風呂は禁忌／湯治場は長湯」の矛盾併存**（§8.4未検証）
- **厚くすべき場所（トオル選別用）**: ①「生理痛」という語の結合期（1942-47広告→1950s爆発＝言葉が先に道具が後に）②入浴禁忌→解禁の三段反転（1879→1951→1953→1956）③部分温熱の戦前系譜（懐炉1896〜カイロ1990s・一本の途切れない線）④プロスタグランジン解明（1970s）が生理痛だけに機序的錨を与えた非対称

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